11月あれこれ
【写真1】
『酒場放浪記』効果かわからないが、鳥郎寄席がとうとう満員札止めに!
三人しか入らなかった時代を考えれば夢のようだ。
今まで頑張ったな、俺。
というか、一生懸命DMを出してるのは貞寿さんですけど。
ところでこの日、ソウルファン仲間Tさんから思わぬ誕生日プレゼントが。
『Urban Dancefloor Guerillas/P.Funk All Stars』
名前の通り、Pファンク軍団の演奏で、
ジョージ・クリントン80年代の名作と言われているCDだ。
1983年録音だから、ちょっとテクノっぽいサウンドで聴きやすく、(クリントンにしては)ポップスっぽい曲もあり、とても楽しめた。
イカしたプレゼントをありがとうございます!
【写真2】
大須公演(のことはもう載せたけど)に向けての準備。
この二人に任せたら喋ってばっかでなかなか進まないんじゃ……
と思ってると、黙々と作業に勤しんでる。
やる時はやるじゃないかー(仲間由紀恵風に) しかし……
そのうち飽きてきて、二人で延々と喋りたおし。
そりゃそうだよな、このシチュエーションじゃ。
セッティングした俺がバカでした。
ところで昇乃進兄さん、回転寿司が好きだということを初めて知った。
この日作業が終わってから二人で行ったんです。
店によって味の違いが相当あるのだとか。
確かに、それは重要なんで、兄さんがオススメの店をいろいろ教えてもらった。
今度行ってみようっと。
値段恐いんでタコイカ三昧で (コラ)
【写真3】
東村山市の萩山にある公民館で落語会。
近く住んでる高校の同級生が、お母さんともども見に来てくれた。
公民館から歩いて数分のところに実家があるっていう、こりゃもう散歩レベルの近さ!
落語は古典をやったんだけど、若い人もちらほらいたんで新作でもよかったかな?
併設されてる図書館で、いらなくなった本を持ち帰れるコーナーがあったんで
何冊か貰ってきてしまった。
おかげでバッグが重たい。
エラリー・クイーン 『災厄の町』! 楽しみ~
【写真4】
長野・飯綱町にある『天狗の館』で落語会。
近くにはスキー場もある高原で、日本にいる感じがしない。
食堂から出前してもらった本場のソバをすすってると
窓際に何かの気配を感じて思わず振り返る。
ネコが……。
【写真5】
日本橋亭の『春風亭昇乃進の会』にゲスト出演する。
鶴光師匠を囲んで記念撮影。
ハネた後、見に来てた常連さんを誘って飲む。
もちろん近くのさくら水産で (オイ)
この日は談志師匠逝去の報があった翌日だったから、
高座も打ち上げも談志師匠の話一色って感じだった。
談志師匠については長くなりそうなんで、どこかで改めて書ければと思ってます。
【写真6】
その常連Yさん、持ってるカメラが私のと同型種だということがわかった。
オリンパ~ス
やっぱりYさんもカメラを取り出すと「あっ 今話題の?」とツッ込まれるという。
いやぁ、お互い妙な事件に巻き込まれたもんですなぁ (←巻き込まれてない)
でもクオリティは高いから好きなんですよ、オリンパス。
ただちょっとした欠点があるだけで。
カメラも経営もブレがあるという……。
謎掛けかよっ
あ、ちなみにエリエールもティッシュが取り出しやすくて好きなんです、私。
どっちもダメな奴らクビにしてー 頼むから。
【写真7】
桂小南治師匠の芸術祭受賞記念パーティーに出席する。
同期の人も出席。元気でなによりです。
着席のビュッフェ形式で、ゴハンの美味い東京會舘だからと期待をしてたら
見てくれよ、これ。どれも美味いぜ!
メンチカツサンドなんか目の前で揚げてくれるんだから堪らない。
短い時間で腹を満たし、後ろ髪をひかれる思いで中座して浅草夜席へ。
有楽町ではもうクリスマス仕様のライトアップが。気が早いなぁ。
【写真8】
からの浅草夜席。写真はトリの小円右師匠です。
浅草は元来昼間の街で、夜になると人通りがまばらになってしまう。
寄席もやはり昼席がよく、夜席は……という感じだったんだけど、
どういうわけかこの芝居、夜席の入りがいい。
しかも雰囲気も好意的で、したがって気持ち良く高座をつとめられた。
そんな高揚した気分のままトリまで残ってると、
小円右師匠に声を掛けていただいて近くの餃子屋でご馳走になった。
師匠も気持ち良かったのかもしれないな。
パーティーの席も隣だったし、
何だか今月は昇乃進兄さんとずいぶん一緒にいるような気がする。
下手すりゃ奥さんよりも。
ウワー! もうわかりましたっ
……フゥ 金太郎飴みたいだな、まったく。
三人でソフトバンクが優勝したのを見届けて帰宅する。
関係ないけど栗山さんってどうなの?
【写真9】
音楽ドキュメンタリー二題
①
●『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』
ジョージ・ハリスンの伝記。田中君と六本木ヒルズの映画館まで見に行く。
「クワイエット・ビートル」と呼ばれたジョージ・ハリスンだけあって、
今までジョージだけをこれだけまとめた映画はあまりなく、
「ジョージ・ハリスンから見たビートルズ」ってのが新鮮だった。
タイトル通り、ビートルズで成功を遂げた彼が物質文明から徐々に遠ざかり、
自然に囲まれ瞑想に励む暮らしへと変わってゆくのがこの話のキモなのだが、
それにしても時間が……長いよ、スコセッシ!
午後8時過ぎから見たのに、映画が終わって気がつくと12時を過ぎていた。
おかげで終電を乗り過ごしそうになり(小田急線、終電早いんです)、
タクシーの世話になる羽目に。
これぞまさしく、リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド……。
いちばん面白かったのが「ウォール・オブ・サウンド」フィル・スペクターのくだり。
「 フィルを(ジョン・レノンがアルバムを製作していた)
スタジオに連れてったら、2時間もじっと聴いてたから、
『フィル、何かしてくれよ』
と言うと、彼は無言でエコーのボリュームを上げたんだ。 」
やっぱそこかいっ! っていうね。
②
●『天才ピアニストの愛と孤独』
グレン・グールドのドキュメンタリーはこれまでにもいくつかあるけど、
ここではかつての恋人達が公の場で初めてインタビューに応じたのが見物になっている。
特に作曲家の奥さんであるコーネリア・フォスの証言が貴重で、
あの奇人グールドが(たとえ人妻とはいえ)、
真剣に家庭を持とうと考えていたというのが興味深い。
あと演奏しているシーンがいくつもあって、
脚を組み、鼻唄をハミングしながら演奏してる所なんかはこれぞグールド!
といった感じで嬉しくなってしまった。
たぶん厳しいピアノの先生だったら卒倒してしまうだろう。
そのあたりは談志師匠とも通じるものがあるような。
そんなグールド、ライヴを生で見られなかったのは残念だが、
そのかわり、今こうしてドキュメンタリーで新たな証言が聞けるわけで、
どっちがいいとは言えないのかもなぁ。
映画自体はカナダ産らしく、いたって真面目に作られてて
もうちょっと遊びがあってもいい感じがしたが、
カナダの湖畔や森の中を歩くグールドの孤独な姿はやはり魅力的だ。
グールドが亡くなった時、
自室の枕元には、愛読書である漱石の「草枕」が置いてあったという。