9月あれこれ
【写真1】
台風のバカーッ
12号も15号も地上で足踏みしやがって
13号と14号を見習えっ
私はどちらもたいした被害はなかったんですけど、
15号の時は、傘がマンガみたく逆さにめくれました。
(T_T)
写真は池袋出演時の12号の雨の様子です。
わかりづらいかもしれませんが、陽が射しているのに豪雨という、
いちばんシャクにさわるパターン。
どっちかにしてほしい……。
【写真2】
日暮亭おさし身さんの案内で門前仲町を散策した(同行は落語作家・浅井さん)
プライベートで行ったことなかったんですよね、門仲。その様子をどうぞ!
①
まずは門前仲町駅前にある魚三酒場へ(写真上)
美味しく安く飲めるんで有名な店で、午後4時の開店直後なのに早くも満員だ。
新鮮な刺身をたらふく食ってコーラを飲んで(オイ)、割り勘でも一人2千円弱だった。
こりゃ流行るよね。時間になると容赦なく追い出されるのがせわしないけど。
②
富岡八幡宮と深川不動尊にまとめてお参り。八幡宮には歴代横綱の碑もあるんだよー
おさし身さんに案内してもらわなかったら気がつかなかった。
寺を出ると、門前の水たまりで遊んでいた近所のクソガキどもが泥水を投げ付けてきた!
さすが下町だけに元気がいいなぁ。
③
少し歩いて、木場にある「河本」というお店。これ、「店」って言っていいのかな。
殆どしもた屋のような(失礼!)家の中から明かりが漏れ、かろうじてやっているとわかる。
しかし思いきって入ってみると趣があり、雰囲気がとてもいい。
なるほど、これは酒好きが喜びそうな。
ここにいると、時の経つのを忘れたようにボーッとしてしまう。
いや、実際に時が止まっているのかもしれない。
ふと、壁の写真を見ると、なんと志ん生師匠の写真が!
志ん生師匠もこの店、来てたんすかっ
「いや、これは人形よー」
……一瞬でも感激した自分がバカだった。
確かに、いくら持ちネタだからって自分で火焔太鼓しょっては来ないよね。
名物の煮込みが売り切れで食べられなかったのは残念だったけど、
こういう店に入れただけでもよかった。
この他にも門前仲町には深川鍋や美味いラーメン屋などがあるということなんで、
また来てみたいです。
【写真3】
浅草・田原町の本法寺で三遊亭円遊師匠の落語会に出演する。
ここは毎年8月31日にはなし塚法要を行う所であり、
こうやって落語会に来るのは新鮮だ。おかげでお寺の様子などがじっくり見られた。
二階の部屋にあった桂文治師匠の書。
もうすぐ新しい文治が誕生するんだから、月日の経つのは早い。
壁には往年の落語家の名前が。やはり落語には縁が深い、このお寺。
まぁ私は(円遊師匠のリクエストで)思いきり新作落語をかましてきましたけどね。
【写真4】
とおるさんと落語ファンの女の子達で、中野島の居酒屋「大八」へ飲みに行く。
いつも中野島落語会の打ち上げでお世話になっているのに、
プライベートでは案外行ったことがない。
それで、みんなで飲みに行こうってことになった。
ここはご主人の人柄のよさと酒・肴の質の高さが心地良い店で
今日もご主人が気を遣って下さっていいお酒を出してくれたので、楽しく飲めました。
ありがとうございます! コーラも出して下さって。
【写真5】
こちらも、昭島落語会でお世話になっている焼鳥「源兵衛」、
少し前にご主人が亡くなられ、「偲ぶ会&励ます会」があったので出席する。
おかみさんが気丈な方で、しめっぽく故人を送り出したくないという意向だったので、
我々落語家もシャレを言ったりしてお手伝いさせていただいた。
しめやかな中にも賑やかな会になったんだけど、大丈夫でしたでしょうかね。
記念にもらったお店のシール。「ヤキトリバー」ってのがいい。
【写真6】
銀座で催された蒔絵展を見に行く。
出展者のお一人が落語ファンであり、
なんとさらに、私の落語のファンでもある(ホントかよっ)ということで、
着物の似合う麗しいご婦人と交流があるのですよ。フフフ……。
私が横にいてもまったく釣り合わないけど(T_T)
さて、その蒔絵がまさに初体験、
見たことがなかったんで、ちゃんと鑑賞出来るか不安だったんですけど、
予備知識がなくてもわかるような美しい作品ばかりで、バッチリ楽しめました。
蒔絵とは……漆器の表面に漆で絵や文様・文字などを描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで器面に定着させる技法であーる。
(すんません、ウィキ見ました)
普通、蒔絵といえば絵や屏風、装飾品に入れるものらしいが、いっぷう変わったものも出展されている。
例えばチェスの蒔絵だ。風変わりでしかも洒落ている。伝統を踏まえつつポップで、自分も落語で古典と新作を両方やるからか、凄く共感できた。
ちなみにこのチェス、杯になってて飲みながら出来るんだとか。
なら私は不戦敗だなぁ。コマを三つ動かしただけで酔い潰れちゃいそうだもん。
【写真7】
大須・11月公演も近付いてきた。
ということで東海地区に向け、みんなでDM発送の作業を行う。
だが、うっかり昇乃進兄さんと夢花兄さんを隣同士にしたから、
お互い喋りまくってうるさい……。
夢「兄さん、そこ、そうじゃないっスよ! 喋りながらやるからもー」
昇「おまえこそ! 喋ってばっかで手が止まってるぞ」
夢「僕なんか、こんなに進んじゃってホラ、うるさい兄さんと大違い」
昇「やかましいのはおまえだよ!」
夢「いーや、兄さんの方が絶対うるさいって!」
どっちもだよ!
【写真8】
日本橋亭、鹿の子さんの会「かのこしぼり」にゲスト出演する。
同級生が来てたので終わってから飲む。
ヒゲがやたらのびてムックみたいになってた。
実は彼、教師をやっているのだが、
教科書を教えるというか、自分が教科書に載った方が似合うような。
べつに、ちっとも偉くはないんだけどね。
【写真9】
目黒・中町の落語会に、なぜか枝太郎の代わりで出演する。
一緒に出演したのが久々の圓福君で、靴が……
ブッチャーの凶器用靴! 懐かしいなおい。こんなの、どこで売ってんだよ?
ベルトもサイケで、なんでか聞いたら
「帯を忘れたら代わりに使うんですよ」
????
自分の高座三分前なのに着物も着ず、満面の笑みで歯磨きをする圓福。そして……
「ああ~ 今日やる新作、なかなか覚えらんねぇ」
ネタおろしかよ! しかもノートの字、汚くて読めないし。
相変わらず愉快なイカした、いやイカれた圓福君なのでした。
【おまけ写真】
●B級グルメ①
西新宿・芸能花伝舎のそばにある定食屋「井筒屋」
ごく普通の定食屋ではあるが、「ごく普通の定食屋」が少なくなった今では希少価値で、
もちろん芸人御用達である。
どうでもいいけど、こういう所で「ゴハン少なめで」と頼んでも、
必ず多めに盛るのはどうしてなんだろう。
腹八分目で食べるお客が不気味なのかもしれないな。
このお店はどのメニューも手堅く美味いんですが、
私がよく食べるのはポークソテー。コクのあるタレが食欲をそそる。
ゴハンはやっぱり大盛りですけど。
●B級グルメ②
私は朝、アロエヨーグルトを食すのを日課にしている。
あれほど優れた食料も少ないと思う。
舌触りが滑らかでリーズナブルで、保存が効いて栄養価が高く……。
アロエヨーグルトについて語ってるとキリがないので話を戻すと、
今度、限定商品で「アロエヨーグルト プレミアム」
というのが出たので試しに一つ買ってみた。
どこが「プレミアム」かというと、
アロエの果肉の量とヨーグルトの濃さが二倍になるらしい。
二倍にしたら美味さも二倍にアップするであろうというのが小学生並の発想だが、
食べてみると確かに濃厚で美味い!
アロエは別に多くなくていいけど、ヨーグルトの濃さは非常に魅力的だ。
さっそく追加で買おうと思ったら、もう売り切れてた。
セブンイレブンで買ったんですけどね。
●B級グルメ③
銀座の老舗洋食屋「キャンドル」
蒔絵の展覧会の時に寄った。
ここはかつて、川端康成や三島由紀夫が通っていた名店で、
その時からメニューにあるという海老マカロニグラタンを注文した。
ら、ずいぶんとちっちゃめで、ちょっと足りないような気もしたんだが……。
今ダイエット中なんでガマン、ガマン。
魅惑のチキンバスケットを退けて表に出た。
銀座にはこの他にも由来のあるお店がいっぱいあるんで、またレポートしたいと思います。
気長に待ってて下さい (←どんだけ)