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2011年2月

2011年2月28日 (月)

浅草今昔

                                                            

さきほど二月下席浅草、終わりました!


いやーこの芝居、途中までは調子よかったんですが、
25日ですか……急に暖かくなった時に、物凄い量の花粉がっ

春一番って、花粉も一番飛ぶんだなぁ
(T_T)

あれが総てでした。
でも、今日は雨が降り落ち着いたのでいい気持ち。


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この芝居、三遊亭金遊(さんゆうてい きんゆう)師匠と
楽屋で一緒になる機会が多くて、いろんな話を聞くことができた。
また高座そのままのボソッとした口調で言うから面白いんですよ!
最後はだいたい下ネタになっちゃうんですけど。

一番興味深かったのが、ここ浅草演芸ホールの話。
今でこそ一階が落語の定席、上が色物の劇場になってるが、
私が入門した頃は、上がフランス座というストリップ小屋だった。
ストリップつったって、そんじょそこらの遊び処と違って幕間にはコントもやり、
たけしさんや萩本欽一さんもいた由緒ある劇場だったのだ。

このフランス座、金遊師匠が前座をやっていた頃は一階にあって、
逆に落語の寄席は上だったという。
どちらも同じ会社が経営してるから、
その時いちばん客が入る出し物を一階にするのは資本の論理として当たり前なわけだが、
当時は落語よりストリップの入りがいいというのが、なんとも意外な気がする。

で、落語の小屋が上にあるのをいいことに、
若手は下のストリップを見下ろし放題だったらしい。
ある場所の蓋を外すと下の舞台が見られたんだそうです。

「○○○なんか出番もないのに楽屋へ来て、一日ずっと見てたんだぜ」
(金遊師匠談)

なんかホノボノして微笑えましい。

そういや私が前座の時も、
上(フランス座)に行く階段があって、大黒君がしきりに探検してたなぁ。
確かフランス座のおねえさんに、オニギリかなんか貰ってたような。
あれ、今度ブログに書いてくれよ。

そんな猥雑なパワーが漲っていた古きよき時代の浅草を知らないのは残念だけど、
最近また浅草に、以前の活気が戻ってきているような感じもする。
この芝居もちらほらと若い人達が見に来ていたし。

これからも芸人として、そんな浅草の時代の移り変わりを見て行けたらと思ってます。


【おまけ】

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浅草へ向かう途中、中央線から毎日見ていた御茶ノ水駅付近の神田川。
どんなに花粉が飛んでも頭がボーッとなっても、ここの景色は美しい。

                                                            

2011年2月21日 (月)

2月下席 浅草の予定




花粉まだ大丈夫ですっ



●浅草演芸ホール 2月下席
(2/21~2/28)
11時45分~21時

☆柳太郎出演時間17時15分~17時30分


(※出演日・出演時間は予定です。
時間変更・休演する場合がありますので、ご了承下さい。
御来場の際はお手数ですが、
あらかじめお問い合わせ下さいますようお願い申しあげます。)


◆上記問合わせ:090(7279)0093 柳太郎

                                                                                                                              

2011年2月20日 (日)

1月あれこれ

                                                                                                                              

もう2月下旬ですけど



【写真1】

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札幌に行ってきました。
雪は降ってたけど、思ってたほど寒くない。
いや、ヒートテックのおかげかな。


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べん橋君の落語会のゲストで、新札幌駅近くの劇場に出演する。
さすが札幌、シティーだけあって笑いの食いつきが素早く、いい雰囲気だった。


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終演後は主催者の方々と季節の魚をつつきながら飲む(ご馳走さまでした!)

ルイベ食べてたら盛り上がったんですけど、
シーズンになるとシャケが大挙して豊平川なんかを遡上してきて、
そこらへんの岸辺にシャケだのイクラだのが打ち上げられるのに、
それを勝手に捕まえて食べると密漁になって、今度はこっちが捕まってしまうという。
いやー、恐いっスね!

東京じゃ罪にはならないが、多摩川へ行ってもボラくらいしか釣れない。
海の恵みが必ずしも幸せをもたらすわけではないという、
もったいないおばけが出そうな話。


あと、雪祭りの「祭りのあと」、
あのオブジェたちはどうなるのか以前から気になっていたので、

「自然と溶けていくんですよね?」

と聞いたら、

「いや、祭りが終わったら機械と人手で解体します!」

解体作業を見る観光ツアーまであるらしい。

ツアーに参加して解体作業を見たい、とふと思った。





【写真2】

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「新作の新作」
会場を『OIL CITY』に移し、だいぶこなれてきた第二回目、
ゲストとして三遊亭愛楽兄さんが歌と落語を披露してくれました。

打ち上げも、先代円楽師匠の思い出噺が面白かった。
円福から聞く円楽師匠のエピソードと全然違ってて、
ビビッドで思い入れがたっぷり感じられてよいのだ。

その円福君、高座はいつも通りのイカれたいで立ち。

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この格好で高座に上がる。


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足元には白足袋……じゃなくて白ソックスが。

落語家っていうか、もはや芸人ですらないよ……。

次回が心配である。




【写真3】


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「春風亭柳太郎・富田冨士也 二人会」へ向け、三回講習の二回目。
実は二回目が一番大事で、素人さんの落語の内容を固めなければいけないのだが、
今回は上手いこといって安心する。

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芸名も決まったしメクリも書いたし、
後は本番に向けて、落語を覚えてひたすら練習するだけですよー
フフフ、頑張って!

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あ、俺もだった。





【写真4】

展覧会①


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「オリジナルマッチラベル&マッチ箱アート展Vol.10」(表参道・オーパギャラリー)
マッチ箱のラベルのイラスト展という珍しい催し。
先斗ポン太さんと浅見ハナさんが出展されていたので見に行く。


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手先が器用じゃないから、こういう細かくて綺麗なモノには憧れちゃいますね。


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会場のすぐそばの小公園でOLらしき女の子がベンチでお昼ご飯。
その目の前にネコがちょこんと座っておねだり。

ネコもネコで図々しいが、
それをシカトして弁当をひたすら食べ続ける女の子も凄いと思います。


展覧会②

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知り合いの日本画家・高崎昇平さんの展覧会
(小田急百貨店・町田店)

以前にも書いたけど、高崎さんの描く風景画は、
どこかで見たような懐かしい感じがしてホッとさせる。
とても自分好みでいいのである。

今日は高崎さんが会場にいらしてて、絵の解説をして下さった。

ついでにいえば、町田という街もユルい小都市という感じで自分好み、
ホッとくる。

展覧会の帰りにディスクユニオンその他へ行き、
久しぶりの町田を満喫したのは言うまでもない。




【写真5】

飲み会①


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米丸一門の飲み会になぜか私が一人だけ。
でも、うちと同じく新作の一門だから、相通じるものがあるのだ。

ただ話の内容が枝太郎君のグチ9割って感じで。
まぁ彼もなかなか大変だし、
だいたい常にグチっているのが本来のネガティブな姿だから、
真人間になったらそっちこそ逆に心配かも。

自分で問題をバンバン解決するのび太のような。




飲み会②

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神楽坂にあるプロレスラー・風間ルミさんのお店で、
三遊亭春馬(さんゆうてい はるば)兄さんにご馳走になってしまった。

プロレスラーの店は、
川田さんのラーメン屋や松永さんのステーキ屋などいくつか行ったけど、
どこも個性的でおいしかった。
風間さんのお店もまた、洒落ていてかつ家庭的でいい雰囲気だ。

途中から来た鯉朝兄さんと三人で堪能した。

そういやこの日、私の三年前の真打披露に関して、
なかなか衝撃的な事実を知らされた。

あれからはや三年、いろんなことがあったんだなぁ。 (オイ)




【写真6】

4月の大須プロジェクト、着々と準備が進んでます!
(これについては後日また正式に発表します)
その前哨戦という感じの、浅草演芸ホール・余一会
(月末31日に催される特別な会)が大須メンバーで行われた。

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ギリギリの告知のわりには結構な数のお客が来てくれて、なんとか形に。
それにしても、浅草に寄席以外で出演したのは初めてで、
そっちの方がドキドキするな。
やることは寄席とたいして変わらないんですけど。




【写真7】

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その大須メンバーの一人でもある夢花兄に、小噺を稽古してもらった。

やっぱりフラがありますよ、この人。稽古中、何度も笑いそうになる。


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稽古後、お礼も含めランチ寿司へ連れて行く。
なんか上機嫌に芸能人の話をしてたんだが、誰だったか忘れちゃった。

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数日後、また寄席でバッタリ会って、お茶を飲む。
だけどジャンパーの下にTシャツ一枚って……。

これで風邪をひかないのが夢花流! ン?

よい子のみんなは決してマネしないよーに

                                                                                                                              

2011年2月15日 (火)

宮崎行

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後輩の素人落語家、柱大黒君(はしら だいこく)の紹介で、
宮崎県・日向市の落語会へ出演してきました。
以下はその模様です。




【写真1】

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宮崎市街・大淀川沿いにある宮崎観光ホテルで一泊する。

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到着早々、近くにある釜あげウドンの老舗、「重乃井」へ。
ある方からの情報で、この店が美味いということを事前に聞いていたのだ。

老舗らしく、店内には長嶋さん他の有名人の写真が飾られている。
釜あげって、茹で時間がたっぷり14~5分かかるのね。
オバチャンに勧められた週刊文春を読みながら気長に待っていると


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ウドンと付け汁が出てくる。
つけ麺みたいに、この付け汁にウドンを付けて食べるわけだが、
コシのあるウドンに甘い付け汁が合う合う!
甘いスープは意見の別れるところだけど、私は美味しいと思いました。

ただ、食べ終わってからウドンの丼のお湯を付け汁に入れて食べてたら、

「お客さん、それ逆なんですけど……」

と呆れられてしまった。
どうやら付け汁を丼にあけて飲むらしい。

いやー、ウドンって、まだまだいろんな食べ方があるんだなぁ。




【写真2】


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この日はオフなので宮崎市街をぶらぶらする。
宮崎は仕事で何回か来たことがあるけど、いつもトンボ返りなので、
初めての宮崎の街が新鮮だ。
隙あらばフェニックスみたいな熱帯植物が植わってるし。
だが街を散策し過ぎて、青島も巨人軍キャンプも時間切れで行けず。
県庁くらい見とけばよかったかな。

雨が降りそうなほど湿った空気だったんで、新燃岳の灰は気にならなかったです。




【写真3】


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夜は、ちょうど宮崎へ仕事で来ている兄弟子・春風亭柳之助兄さんと合流して、
兄さんの計らいで市街のステーキ屋、「アンガス」でご馳走になる。
ここは目の前の鉄板でシェフ自らがステーキを焼いてくれるという、
まるで赤坂とか六本木あたりの、芸能人が来そうな店だ。
実際兄さんも昔、志ん朝師匠や痴楽師匠、歌春師匠とここへ来たのだという。

志ん朝師匠、どんな顔して食べてたんだろう。

さらに焼いてるのは宮崎牛の一番いいところですからね、柔らか~い!
味は聞くだけ野暮ってもんだ。

思わず食べ過ぎて(280グラム)お腹がいっぱいになり、
名物のガーリックライスを食べ逃してしまった。


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火も付けます。

この後、別の店で飲んだんだけど、どこも素朴な感じでよかった。
地方で飲むよさって、やっぱりこういうところじゃないだろうか。





【写真4】


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翌日は日向市・細島という漁港のそばで、
「HOSOSHIMAみなと寄席」に出演する。
(写真は日向市教育委員会・黒木さん他、スタッフの方々)

日向市漁業協同組合の2階が会場で、昼食は近くの鮮魚センター
(みたいなところ)の海鮮丼。

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もちろん、新鮮で美味い!

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さて、肝心の落語会は、晴れたこともあってほぼ満員の入り。
落語は初めての人が多いらしく前半はおとなしめで、
「アレッ」と思ったけど、
休憩を多めにとってから臨んだ後半はよく笑ってくれてホッと胸を撫で下ろす。
炭に火が付くように時間が掛かるってことなんだろう。

こういうパターンはたまーにあるけど、やっぱり前半はドキドキするね。
何か間違ったことをしてるんじゃないかという。
大黒君も終わってから悩んでましたが、悩む必要なし。
後半、ちゃんと笑ってくれたから、これでいいのだ!  (コラ)

大黒君と日向市教育委員会・漁業協同組合の皆様、ありがとうございました!


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写真は大黒君の弟子、小学5年生のじゃがじゃが亭まこっ茶さん。
子ども落語全国大会優秀賞を受賞したそうです。
「時そば」を熱演してた。頑張ってね。





【写真5】


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またまた柳之助兄さんと合流して、大黒君と三人、
日向市駅前の洒落た居酒屋「赤兵衛」で打ち上げをする。
ここは豊富なメニューが揃っていて、
地鶏のタタキや刺身なんかももちろん美味いのだが、
びっくりしたのがチキン南蛮。
ありきたりのメニューなのにこんなにも新鮮になるのかというくらい、
ビールによく合う。思わずおかわりしてしまった。
変わったところではワニのから揚げなんてのもあって、
ゲテ物かと思いきや、意外なほどあっさりしてて美味い。


シメは大黒君オススメの辛麺の店へ。

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「辛麺」……まぁ要するに坦々麺なんだけど、
麺がコンニャクみたいな素材でちょっと変わっている。
量もそんなにないから、シメに食うにはもってこいだ。

……それにしても今回の旅は本当に食べ物に恵まれた。
いや、考えたら今回に限らず、地方に行くと食に恵まれて、
だからいっつも太っちゃうんですけどね。ありがたい悲鳴だ。


日向市では大黒君ちに泊めてもらって、
昔話など、きりがなく喋り、気がつけば真夜中になっていた。




【写真6】


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翌日、もう一つ落語会へ出演する。

美々津にある日向サンパーク温泉「お舟出の湯」で
大黒君(とその弟子)が定期的に出演してる会にゲストで。

温泉から出て普通に休憩してるお客の前でやる方式で、
二ッ目の頃、行ってた草津を思い出した。

こういう形式だと、その日のお客によって雰囲気が全然違う。
よく笑う時があるかと思えば、ザワザワして落語どころじゃなかったり。

今日は幸い、いい方だったようで、
昨日の落語会の黒木さんもいらっしゃってくれたりして
(ありがとうございます!)皆さん笑ってくれて助かった。


大黒君のお弟子さんも20代の青年から80歳のおばあちゃんまで幅広く、
楽しそうに演じてたのが印象的だった。
なんか落語の原点を見たような。





【写真7】


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大黒君に案内されて、「日向海岸国定公園 日向岬馬ヶ背展望台」へ。


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名前の通り、馬の背のような険しい崖を歩いて行くと、
その先には180度以上、海が眺められる展望台が。

なるほど、これは凄い景色だ。写真でお伝えできないのが残念ですが。

今まで東京から来た芸人をみんなここへ連れて来たそうで、

「なんかここの遊歩道を歩いてると、
みんな切なくなるのか、急に昔のこととか語りだしちゃうんですよね」
(大黒君談)

いやいや、俺はこんなところで切なくなんかならないぞっ


なぜって、常に切ないから……。
(T_T)


さよなら宮崎!  また来ます。




【おまけ写真】


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ホント大変だよな、今。よくわからんけど、俺も頑張ろう。





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ホテルの浴衣。
腰高なので、朝起きるといつも天才バカボンになってしまうのだった。





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いまだに、この人で商売する業者多し。





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ラウンジって、何なんだろうなぁ!?

                                                             


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これも大黒君のオススメで買った即席ラーメン「うまかっちゃん」
普通にファミリーマートで売っている。
まだ食べてはいないが、本当に「うまかっちゃん」かどうかは
いづれ明らかになるであろう……。





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日向岬のネコ。
なぜだかジッとしてて近付いても逃げる気配がない。
置物……ではないのだニャ

                                                             

2011年2月 6日 (日)

2/5(土) 柳太郎の会





ご来場 ありがとうございました!




【写真1】


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集合写真で集合を掛けたのに枝太郎君がバックレていない。
ああ、俺のリーダーシップよ……。

謎の電話してたらしい。





【写真2】


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ここからは打ち上げ。

先程撮り逃した枝太郎君を激写する。

なんか、いつものお土産を渡されて上機嫌に喋りまくってますけど。


「こないだR1の予選出たら加藤鷹と一緒だったんスよ!
鷹さん、めっちゃ客にウケちゃって……」


あーわかったわかった!




【写真3】


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その「いつものお土産」を持ってきてくれたDT・山口さん。
なんと先日、私の愛読する『週刊SPA!』に
インタビュー記事が掲載されたのだ!
(写真:2011年1/4・11合併号)

ここまでくればホンマ、アナーキーでかっこいいでっせ! 正味の話がっ
(ニセ大阪人)

さらなるブレイクを期待してますっ

いや、テクノブレイクじゃなくて。




【写真4】

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というわけで、今日もいろんな人と喋った。

DJ.ISHIIさん、DT.YAMAGUCHIさん、落語ファンの女の子(ありがとう!)、少女漫画ファンの男の子、ソウルファンTさん、花伝亭の方、日暮亭の方々(4・17へ向けてファイト!)、某出版社の方々(マンガの話面白かったです)、某青木嬢、某受付嬢達(とその旦那さん)、某一日警察署長を見に来てくれた方、みんなありがとう、おつかれさまでした!


自分の会の打ち上げ、やっぱり面白いな。

                                                                                                                                 

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